いまだに、外来をやるたびに、あたらしい驚きや、発見があります。
昨日の患者さんで印象的であったのが、糖尿病があり、たまたま循環器でカテーテルをしたら動脈硬化で細いところが2箇所あるといわれたそうです。本人はそれが不安で、どうしたらよいか先生に聞いたら、症状がでたらおいでといわれたそうです。それからは、不安で、心配で悩んでいたそうです。
外来にきて、CTAでは、左の冠動脈に狭窄があり、運動負荷でも、ST低下があり、症状はないですが、カテーテル治療の適応にはなりそうです。
問題は、この動脈硬化を症状がないからカテーテル治療をしないという選択は間違いではないのですが、その場合は動脈硬化を改善させるもしくは、動脈硬化が破裂をしないように強力な内科治療がするはずですが、まったく、されていませんでした。
問題は、二つあります。カテーテル治療を選択しないのであれば、しっかりとした内科治療をしなければいけないということ。
大きな問題は、患者さんの不安をとってあげていないことです。症状がないから治療しないという選択であれば、カテーテルなどせず、症状がでるまで、内科的にみたほうがいいと思います。検査はして異常は発見するが、治療せずであれば、困ります。
患者さんに、これはカテーテル治療でよくなるし、心配いらないよ。僕に任せてと、いったら、泣き出してしまいました。
それだけ、心に傷をつくっていたのでしょう。
勉強になります。
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